第2章 海外処女作はいかにして生まれたのか 〜十数年じっくり、地元で写真素材を撮る(その3)〜

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ツヨシ

ある有名な家系に生まれるものの、一家離散を契機にアート制作に没頭。 受賞歴ありの障がい者アーティスト。

じつに1年くらい間が空いてしまいました。。

 

若いつもりでいたら、いつの間にか、

本当にいつのまにか40差しかかってしまい、体力と、

それよりも精神の老化、生命の衰えを感じることが多くなった

今日この頃であります(ヨボヨボ。

 

嗚呼、我が青春のきらめき。今は昔、遠い日々の幻影よ。。

というわけで、若い頃に撮った写真を映像化したら海外で入選したよ!

その作られ方の紹介記事を会社で書くよ!

というこのコーナー、再開しまーすw 

 

先に言っておきますが、ファーストインプレッションが一番いい、

処女作が最も傑作だった、ということは作家の世界ではよくあることですが、

僕も、この制作後に本当に数多く、こんなスタイルのスライドショー映像を作っては

いるんですが、最初のコレが一番よかったんやな、という結論に今では達しています。

 

最初なのにというか、最初だから雰囲気が清新で、

しかも制作意図が一番マシな形で料理されている気がする。

つまり、スッキリ感 納得感が強い。コレ重要。

ああだこうだぐちゃぐちゃ悩んで作り直した後の映像作品は、

要らなかったかもしれない、などと思っている次第です。

(その後の映像のほうが良いという人もいそうだけど、本人的には、うーむ。)

 

7枚目

「Hypnosis」

この品種は、名前を失念していましたが僕が間違っていなければ、

煎じたりすると麻酔効果のある花のはずです。

それでタイトルが「Hypnosis」となっています。

 

8枚目

「Stable」

某、開園間も無い、言うなれば若いころの植物園で撮影。

残念ながらというか、今はこの場所は十数年の経過で草が生い茂って

しまいこのような姿では無いので、やはり写真は

「その時その瞬間」に撮るべき、一期一会のものです。

 

9枚目

「Reflection」

NSDCでのリモートワーク中にこの被写体に出会い、ものにできました。

つまりは、平日の昼間から撮影できたのがラッキーだったわけですね。

社長に感謝です。加工時に水に浮かぶ細かいゴミなどはフォトレタッチで

取り除いてはいますが、あとは色調補正/ノイズ低減くらいです。

手のひらサイズのコンパクトデジカメ27倍相当のハイズームで真夏に撮る、

という掟破りの撮り方をすることによって、「空間の揺らぎ」を味として

表現することができた一枚です。

 

10枚目

「Native」

自然の持つ自然さを、コンピュータ用語のネーティブに例えた一枚。

はたから見ると何を撮っているのかわからない被写体で、

本人の頭の中ではこの「絵が見えていた」のですが、コンデジのレンズを

ぐーんと伸ばして、しゃがみこんで何もないところを(必死で)撮るようすは

側から見ると滑稽でしかなく、撮影中に園内のバスが通りかかって

通過を待ってからシャッターをきりましたとさ(バスの観客は不審者を見る様子)。

 

11枚目

「僕の帽子をあげる」

黒歴史あらわる。僕が人生史上MAXに病んでいたころの一枚です。

赤い実にどんぐりの帽子をかぶせて、並べてハイチーズ。

いい感じに病気でしたね。。。

制作意図についてはあまり多くは語りませんが、僕が個人のほうでやっている

音楽活動のほうではその病気ぶりがいかんなく発揮されている模様です。。

 

12枚目

「Honesty」

作品への悪口も歓迎だけれど、その悪口という闇さえも内包してしまう。

「清濁併せ呑んだゆえの美」。人生への覚悟にじむ、”誠実”なる一枚。

 

13枚目

「光の産声」

「いつか必要になる、やろう」。

朝3時、ボロい中古車を走らせ、僕は珍しく3脚を構えて

暗い山の一角に登りました。まだ真っ暗。

その瞬間はやってきました。一瞬というよりは一閃。

あたりを支配する闇を切り裂く、圧倒的な光。

チャンスは数秒もありませんでした。

僕は捉えた。光の産声を-。

 

 

 

長くお付き合いいただきありがとうございます。

この写真旅はまもなく終点です。

そして、続く映像のテロップは

「僕は絵が描けない、でも夢が描ける」

と続いて、映像は終わります。

 

ちなみに、この映像「SPIRITS DRAWING VF」がA面、つまり「表面」だとすると

それと対をなすB面である「SIDE-B」というスライドショー映像も

実は同時期に作ってあり、存在しております。

SIDE-A (別名: SPIRITS DRAWING VF)はもともとコンペを視野に入れた

つくりでしたが、逆にSIDE-Bは「超個人的な個人制作(出品予定なし)」

というつもりで作ったので、実際のところコンペには出していません。

 

次回はAfterEffectsを用いての動画の組み立て方の紹介に入っていきますが、

SIDE-Bを次の記事にて、限定公開でお披露目しようかな(つまりプラスアルファ)と

思っておりますので、またお付き合いいただければ幸いです。m(_ _)m

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