番外編コラム: なぜアーティストの犯罪率は極端に低いのか?

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ツヨシ

ある有名な家系に生まれるものの、一家離散を契機にアート制作に没頭。 受賞歴ありの障がい者アーティスト。

今回は通常のブログ更新をいったんお休みして、息抜き的にコラムをお届けしようと思います。

コーヒーでも片手に、リラックスしてお読みください。

 

昨今、体感がどうこうではなく、物価が上昇、雇用不安、治安も悪化し、「まさかこの人が」というような事件が増えております。医者、教職員、若年層支援団体、果ては自衛官など、枚挙にいとまがありません。

 

そんな中、意外なまでに犯罪率が低い業種があるような気がしているのです。それが、アーティスト稼業をしている人たちです。彼らは普通に考えて、容易に犯罪に手を染めそうな感じがすると思います。頭が軽そう、麻薬とかに近そう、普通はそういうイメージを持たれているんじゃないかと思います。

 

NSDC所属の4名の作家ページが先日公開されましたが僕も居たわけで、すでに読まれた方も多いと思われます(トップページ「Video Works」参照」。一応僕も弱小ながらのいちアーティストとして、その視点から、なぜアーティスト稼業の人たちは意外に犯罪率が低いのかを解説しようと思います。

 

まぁはっきり言って一瞬で回答が終わってしまうのですが、言ってしまうと

「他の業種以上に、犯罪しないように普段から気をつけているから」というのが一つの大きな理由です。

さらに、「人に夢を与える立場でありながら、犯罪するのはありえない」という考えが各個人にあるからではないでしょうか。

 

もう一つの理由は、「やっぱりアーティストなんて簡単に犯罪するんだ」と思われるのが嫌だからです。そこは、アーティスト特有のわずかなプライドと言えます。

少しでも名が上がれば、それだけ、普通ならある程度許されることが許されなくなります。

 

所属しているありとあらゆるところに、一瞬で迷惑の波が波及し、一瞬で人生が詰みます。

 

例えば僕の場合。例えばストレスから飲み屋で口喧嘩になってしまい、相手の、しかも女性を殴ってしまいました。僕も相手も全治2ヶ月のそれなりに重症。という想定でいきましょう。警察からNSDCに連絡が行きます。さらに僕の場合、アップル社や、過去に受賞した団体とかにも情報がいくでしょう。受賞取り消し、アーティスト資格も取り消され、作品は一気に価値がなくなり、その後の仕事も全部キャンセルに。その結果、会社にも噂が立って居づらくなり自己都合退職に追い込まれるでしょう。資金繰りは一気に悪化し破産(資産は没収)、結果的に精神状態も悪くなるため持病をこじらせて入院生活、いわゆる社会復帰困難になる。名前があるということは、責任が重く、墜落する時は一瞬なのです。

 

なんだか重い話をしてしまいましたが、最近僕が軽く鬱になる原因がそれです。なぜか結果的に人生こんな感じでわずかな責任が出てきたけれど、「それに伴う覚悟」のことまでは全然考えていなかった、というのが今現在の正直なところです。なので、いざ事件事故になる前に、これからは犯罪事件事故のたぐいは厳禁なのだ、周りにむちゃくちゃ迷惑がかかるぞ!!と、自分に言い聞かせるために今回は筆をとっております。

 

まぁあれだ、確かに重たいですが、でもいいことだってあるのです。僕はいまいち望んだわけでもないのですが(どちらかと言えば山奥の物件を買って自然の中で静かに暮らしたいと本気で思っているので)、それでも、いわゆる作家志望の人たちから見ると贅沢以外の何者でもないのでしょう。。責任など当たり前、それだけいい思いしてるじゃないかコノヤローと思われても仕方ありません。

 

アーティストは人格的に優れており犯罪などしないということが、他の業種以上に強く求められています。そのことを自覚し、僕自身がいわゆる「いい人」である自信は乏しいのですが、今からでも遅くないと思うのでより良い人格になれるよう、「心の更生」を急ぎたいということで今回は筆を置きます。

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