急なお知らせになってしまい申し訳ありませんが、
このたびツヨシ、近く退職することになりました。
「お前なにやらかした!?」とかではなく(汗)、
「自己都合退職」です。スキルを活かして
ステップアップしたかったところではあるのですが、依然として
障害の程度が重いゆえに、地元の他のA型に移行することになります。
アート/デザイン的なことは「個人でやろう」ということにいたしました。
最後の投稿となる今回だけは趣向を変えて、
「nsdcに入ったら学べること」に的を絞ってお伝えしようと思います。
振り返ることちょうど4年前。僕はまさしくヴァカでした。
障害の程度もまだ重く、ことあるごとに休憩室送りに。
社会常識もだいぶ欠落、日報の書き方も致命傷レベル。
ワ○パンマン風の腐った動画を作ってクビになりかけたという
苦い思い出も頭をよぎります。。
入社した人の最初の通過儀礼である「基礎カリキュラム」にも苦戦。
だいぶクリアまでに時間がかかりました。。
引きこもりに近い状況から入社した関係で、使い物にならない。
それ以前の問題の僕でした。
そんな悲惨な僕ですが、日々の出社、各種訓練、
そして実際の業務で揉まれ、つまり会社(社会)に鍛えられました。
書類もバリバリ書けるようになり、
休憩室送りになることもなくなり、
社会常識らしきものも覚えて、
アホ動画ではなく、外部に納品する動画を作れるようになりました。
夢見る夢夫くんから、本物のアーティストへ。
とてもシンプルな変化ですが、
その意義はもちろん、あまりに大きいです。
最後に、私事ではありますが、
ついに世界(つまり英語/外国語圏)にアーティストとして
羽ばたくことができましたのでちょっとだけお伝えします。
MacやWindowsといったパソコン用OSというのは、
実はそのほかにもたくさんの種類が存在しているのですが、
その多くを集計してランキング化している「ディストロウォッチ.com」
において過去2〜3年間、1位を欲しいままにしているOSがあります。
これは人気の指標の一つにすぎないですが、
「世界一の人気を誇る〜」とかなんとか書かれることもある、
それがMX LINUXです。
僕は10代で極度のガチな人間不信になり、
20代から15年ほど、植物園に通う生活を続けました。
人間はおろか動物まで嫌いになってしまったので、
植物に親しむようになったわけで、植物の写真を撮り続けました。
さらに、主に中古のパソコンも自己流でいじり続けました。
そんな僕にとってのお気に入りが、LINUX系のOSでした。USBメモリでインストールできます。
古いパソコンに入れるとよみがえるし、新しいパソコンに入れればウ○ンドウズを
凌駕する性能を引き出すことができて、見た目も中身も清潔そのものです。
そんな、根本的には人と関わりたくない「超絶根暗」な僕なわけです。
誰かクリエイターがこんなことを言っていました。
「すごく個人的なことを死ぬほど突き詰めていくと、急に世界にバァーンと開けることがある」と。
それが起きました。
縁あってなのか、現在、全世界に推定33名しかいないMX LINUXの開発者。
その中の32人目が、ハンドルネーム「Freja(フレイヤ)」、すなわち僕です。
と言っても、コードやプログラムのほうではなく
アートセクションのみ担当なので、OSで使われる壁紙やアイコン、各種画像ファイル
、起動アニメーションなどを作ったりしています。
この記事のトップ画像は最新版のMX LINUX 23のテスト段階のベータ2の画面ですが、
新しいMX LINUXロゴ、このデフォルト壁紙、さらにウェルカム画面のバナーを今回は担当しました。
これはいわゆるビジネス、お金になる活動ではない(ボランティア)なのですが、
世界中のものすごい数のMX LINUXファンの期待に応えていくその感覚は、普通じゃなかったり。
なにもデキナイだった僕が、こういうことがデキルようになった会社。
それがnsdcです。これは実話であり、フィクションや虚構ではありません。