前回は籐を折り曲げるところまで書きました。今日はその続きです。
リード本体の幅に合わせて閉じたい場所に印を付け、溝を作ります。溝同士が密着するようにペンチで籐を曲げます。
この時に使うペンチは、つぶす面が平らなものがいいです。私は100円ショップで買ったものを使っていますが、十分役に立ってくれています。籐を曲げ合わせるとき最後にペンチで籐を軽くつぶすことでぐらつかなくするのですが、ここで面がギザギザなペンチを使うとぐちゃぐちゃになってしまいます(;^ω^)
次に余分な端を切り落として、糸で縛って固定させます。糸を交差させて間を通す結びを何回かひっくり返しながら繰り返すと籐が閉じていきます。
最後に固結びして、余った糸を切って完成です。ですが私の場合、曲げ方が足りないのかいつも閉じすぎたセメになってしまうので、棒を間に挟んで開かせた状態にして数日置いています。
これで本体と合うかは、実際に合わせてみないと分かりません。そのため手間を掛けて作ったセメが役目を果たさないこともよくありますが、「セメが全て」と言う奏者もいるほどセメは大切な部品なので、作る価値はとても大きいと思っています。