ガラス作品の制作過程の紹介 ≪ランプシェード編≫

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KANDA

ガラス作品の制作をやっています。制作過程などの紹介や情報など掲載していきます。

こんにちは。ガラス作家の神田です。

ランプシェードを制作します。(ペンダントライト)

笠の部分をガラスで制作します。リサーチで「ランプシェード パート・ド・ヴェール」で検索します。(パート・ド・ヴェールはガラスの技法で、この技法で作品制作しています。)

シンプルなものをデザインしようと考えていて、リサーチでいろんな作品を観ていました。

案としては、レリーフがライン状だけにして、傘の色も白か透明に近い色を考えています。

色々見え方とか考えて・・・。

作り手の考えと買い手?求める人では、見方が違うかなとか作家(色々おられる)としては、作家色と言うか自分はですがデザインを見せたい!レリーフを見せたい!感が強く出ている!など、感じております。

今回は、気持ち的にワンポイントのレリーフでデザイン(作者感)出せたらと思います。

話を戻して、個人的な考え?意見なのですが、見え方?見せ方は違うと思いまして、

作家(売り手)は見えやすく目の高さが低く、見やすいように吊り下げていて、

個性(デザイン、レリーフ)が見やすく展示されている。

実際は食卓やキッチン、玄関ホールなど買い手が場所を決める訳で、

ライトを見る場合も真下が多いし(平傘のレリーフを考え)暗くなって電気を付ける。

日中は電気を付けない、付けないライトの見え方とか距離とか考えてしまいます。

考えすぎなのか・・・そこも面白さなのかも?他の作家さんも考えているのか?

自分は、考える事が好きです。まとまらない時も有りますが・・・。

書きながらも考えだした・・・買うのはお客様で、この家に合うと選ぶのもお客様。

作家はランプシェード(作品)の事だけ考えるべきなのか・・・解らなくなってきた⁇

頭がごちゃごちゃしてきたので、決めたこと発表します。

ランプシェードの笠の部分は、平笠タイプに決めてレリーフ部分は、

石畳(寺の庭や茶室)イメージしたものに決め、

他の候補も考えて葉、橋にしました。

曲がった所のレリーフが上手く出るか見る為に、試作品として平盃(ぐい吞み)を

制作する事にしました。

作り方として2パターン思いついたので上手く出なかったら

もう一つの方で作る予定です。

平盃の制作(試作品)

作り方としてガラス板にレリーフを付けて、型に乗せスランピングします。(熱でガラス板を曲げる)

高台を作り、接着する。出来上がり。

まず、型を作る為の枠を今回は段ボールで作ります。

高台の型ですね。

板ガラス原型の型枠。

板ガラスの原型を作る。

石畳をイメージ。

他の葉と橋(木の橋)

レリーフは、造形用粘土で作りました。

枠を作り耐火石膏を流す準備をします。(1つ増えていますが、マス目に穴を空けています。)

シリコン型を作らないのでオンリーワンになります!原型がなくなるので。

耐火石膏を流し込んだ後です。(机、色々散らかっていますね💦)

高台の部分。

耐火石膏を流し込む所が狭く、苦戦しました。垂れているし汚いです。✖

外の枠に段ボールの紙が残っていますが、ガラス粒を入れない所なのと、熱で燃えるので問題ないと思います。

ガラス板が出来た時に、ツブツブの表現がどんな風に見えるか楽しみです。

もちろん、レリーフ(石畳)の見え方も!ですが。

原型を外し粘土をかき出します。

写真見るとまだ粘土残っていますね。頑張って洗って筆や串で取ったのですが・・・。

粘土を固定させる両面テープの跡も付いている💦

紙やすりで消さないと・・・。

枠を外していきます。(高台)

紙やすりで磨いて整えます。(まだやってないですが・・・。)

空いた所にガラス粒を入れます。

今回はここまでです。長くなりました!

まだ、ガラス粒を入れて溶かす前なので、取り残った粘土を取るとか、やる事が分かりますね!なるべく綺麗にして次に掛かりたいです。

次回につづく。

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