番外編 “雅楽 × シンセサイザー” 〜異色のサウンドユニオンが実現〜

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ツヨシ

ある有名な家系に生まれるものの、一家離散を契機にアート制作に没頭。 受賞歴ありの障がい者アーティスト。

今回から、第2章ということで21世紀美術館の受賞映像のリメイクに入っていく予定でしたが、その前にちょっと「番外編」として、エルモアさんのブログ「雅楽學々」とのコラボ記事をお届けしたいと思います。

 

要するに、著作権の消滅した古い楽曲「仰げば尊し」について、エルモアさんの雅楽器の篳篥(ひちりき)で演奏していただいて、その伴奏を、NSDCの3つのPVのサウンド部分をフル担当したことで一部に知られる6パックたこやきさんがソフトウェア・シンセサイザーで付けて、”雅楽とシンセサイザーの共演”を実現しようという企画です。

 

結論から先に言いますと、お二方のがんばりによって最終的なサウンド作品が完成いたしました。

 

それがこちらになります。↓

 

 

6パックたこやきさんからの制作コメントが届いておりますのでご紹介します。

 

「最初はもっとソフトであいまいな音で、篳篥をサポートするような感じの音を考えていたけれど、そこへ社長からのメールが突然送られてきまして。雅楽器とピアノの共演を記録したYoutube動画でした。「こんな感じ?」と。その動画では、雅楽器とピアノがお互いにけっこう主張していて、最初に考えていた”ごまかし的な”イメージをいい意味でくつがえす動画でした。そこから根本的にシンセサイザーの音作りを変えて、「主張するメディアアート」ライクな音に仕上げていきました。この企画は僕の方からエルモアさんに持ちかけたんですけども、最初は「まぁなんとか形になればいいよね」くらいの気持ちだったのですが、そのうち、エルモアさんから入魂の、気合いの入った篳篥の演奏が送られてきたので、「こりゃ、予想以上のものになるぞ」とこちらも創作スイッチが(後から)入りました。ノリノリでサウンド編集したのを覚えています。」

 

_________

 

さて、ここまで黙っていましたが実は、NSDCのサイト上での「6パックたこやき」と「ツヨシ」と「TSUYOSHI NAKAMURA」というのは実は同一人物のことでありまして、複数の名義を使っているだけの、すなわち、今この記事を書いている僕のことです。

 

気になる、「現代に生きる雅楽器奏者」にして、雅楽器である篳篥そのものの製作もされているエルモアさんのブログ「雅楽學々」は こちら になります。

 

さて、少しばかり楽しい寄り道をしてしまいましたが、次回からは予告通り、2005年制作の21美PVの現代版リメイク作業のレポートに取り掛かっていきます。原作に忠実に作り直すというよりも原作を土台としつつも「FF7のリメイクぐらいに飛躍する!!」などと画策していました、が、実を言うと動画そのものはすでに作ってあるのですけれども、「21美の場合、いわゆるブランドだから、肖像権めいたものがあって、勝手にPVを作って公開すると(いくら以前の受賞者でも)あまり良く思われない」というご指摘があった関係で、急きょ企画は中止、お蔵入りとなってしまいました。

 

というわけで、残念ながら完成した映像をお見せすることは叶わず、そのレポート記事もお届けできないということになってしまいました。つまり、今から第2章の内容を考え直しということになります。

 

そこで第2章の新しい内容としては、「海外入選/入賞映像を解体新書する」ということで、過去の(僕の)海外入賞/入選の映像作品たちを古いほうから作り方について解説していくことになりました。また次回以降よろしくお願い致します。

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