セメで抑えられない開きについて

author
エルモア

雅楽演奏の技術向上のため、リード調整など手探りでやっていこうと思っています。

リード制作中にネタになりそうな写真が撮れたので載せます。

 

ざっくり言いたいことは、「新しいリードは初めはセメでも抑えれない開き方をするので、下手に手を加えず状態が落ち着くまで様子を見ましょう」ということです。

 

リードを水に浸して大きく開いた後、セメで抑えるときに撮りました。

 

セメを付けていくと、途中ではしっかりリードを抑えることができています(写真上段)。

しかし奥までセメまで入れると、またリードが開いてきてしまっています(写真下段)。

 

これは新しいリードでよくあることで、リード本体が元気すぎて、セメの位置から上の部分でまた開いてくるため起こります。

 

実際使うときは写真下段の位置までセメを下げますが、それでは開きすぎて吹けないという状態です。

 

この状態では正しく調整もできないので、「水に浸して開く」、「乾燥して閉じる」を何回も繰り返すとか、無理して吹き込むとかして、過度に開かない程度まで落ち着かせる必要があります。

 

そこまで時間をかけて販売されているリードは多分ありませんので、買ったときの最初は大抵こういうことになると覚えておいた方がいいです。

 

私はこのことを知らずに合うセメを探し続けたり(セメの問題ではないので、合うセメというのは存在しません)、削って何回も台無しにしました( ;∀;)

 

これも篳篥奏者がみんな経験することだと思いますが、これで挫折する方が少しでも減ることを願います。

関連記事

新年のご挨拶

No image

秘曲「蘇莫者」について

黄鐘の音の高さについて

持ち直したリードについて

拉ぎがうまくできなかった葦について

雅楽と織田信長