前回拉ぎをした葦の和紙を削りながら剥がしていきます。
ここだけでなく、制作全般で繰り小刀を使うとやりやすいです。
上手な方はよく研がれた小刀を器用に使われますが、私はすぐに指を切ってしまうため、あまり研がずに使っています。
今回は4本を加工してみましたが、成功が3本、失敗が1本でした。
まずはうまくいったものです。
両端を完全に潰すことが大事なので、念入りに拉ぎをしました。
そしてこれが失敗したものです。
割れてしまっているのが見えますか?こうなってしまってはリカバリーできないので、潔く諦めます( ノД`)シクシク…
この失敗した葦は堅く、拉ぎをするのに時間がかかったことが原因かもしれません。このような割れ方をしてロスするのが一番多いケースなので、どう改善したらよいのかよく考えさせられます。今のところ思うのは、乾燥した状態であぶり続けないこと、和紙が乾燥したら再度水で濡らしながら慌てず進めていくことぐらいですね。
初めのころはこの工程で全滅していたので、これでもかなり進歩はしたかなと思っています。